東京レトロポリタンク

BL小説家(志望)の男の興味の矛先。

風邪が治らない(2017年のこと)

数ヶ月ぶりのblog更新である。せっかくだから去年を振り返ってから書くことにしよう。

去年は個人的にいくつかの大ニュースがあって、一年があっという間に過ぎ去ってしまった。めくるめく、めまぐるしい、そんな年だった。



水中、それは苦しい と 左右 のライブを観に行った】


もともと人の多いところが得意でなくて、音楽にもすっかり疎くなっている。そんな中にあって一昨年知った「水中、それは苦しい」と「左右」のライブに行くというのは、自分にとって間違いなく大きなことだった。

人生初ライブは三月、水中、それは苦しいの、レコ発ツアー。東京でのライブが行われる日、たまたま休日で、Twitterを見たところ当日券があるというので一念発起してリプライで予約。右も左もわからん状態で緊張しきりだったのだけど、気付けば初めて聴くロックバンドの生音に酔いしれていた。

人見知りの自分を知る人には「うそ!?」って驚かれることではあるのだが、終演後にはバンドメンバーのところへ挨拶に行き、一緒に写真を撮って貰った。

以降、水中、それは苦しいのバンドとしての公演、ギターボーカルであるジョニー大蔵大臣のソロライブにも足繁く通うようになった。のみならず、ジョニーさんの痺れるような格好良さに憧れて、三十路も半ばにしてギターを買ってきて、練習するようになっている。

左右のライブを観に行ったのは五月、こちらも左右のアルバム発売記念ライブ。元々デイリーポータルZの動画コンテンツ「プープーテレビ」にご出演だった花池さんが大好きで、このライブからひと月前、ジョニー大蔵大臣+花池さん+ギチというメンバーによる大喜利イベントでジョニーさんとの再開と、花池さんとの初対面を果たしていたのだが、音楽となるととことんまでにクールな「左右」に圧倒された。

左右の花池さんと桑原さんはともにデイリーポータルZのライター大北栄人氏の主催するコント集団「明日のアー」が昨秋上演した「日本の表面」に客演されていて、演技でも強い存在感をいかんなく発揮されていた。もちろん、これも観に行っている。

左右も、水中、それは苦しいも、もっともっと注目されてしかるべきバンドであると思う。

もちろんそんなことは、こんな辺鄙なblogでおれが言うまでもないことなんだろうけど。


【斎藤充博氏と一緒に同人誌を作った】

昨年11月に行われた「第2回WEBメディアびっくりセール」合わせで斎藤さんが頒布した新刊「BLってよくわかんないから自分を素材に作ってみた」に、BL小説家として参加させていただいた。経緯はこのblogで既に書いた通り。

自分はいまだ小説家にはなれていない人間ではあるけれど、それでも意識だけは高く執筆に励み、これまで(個人で同人誌を作っていた頃)とは比べ物にならないほど多くの方に小説を読んで頂けたことはかけがえのない経験だ。

この同人誌、まだ在庫があるみたいなので、欲しい方はぜひ斎藤さんに訊いてみてください。


【このblogがデイリーポータルZに!】

斎藤さんや、同人誌製作で知り合った井口エリさんのすすめでこのblogを書くようになったんだけど、もののためしというか、「小説以外の自分の文章ってどうなんだろう?」という軽い気持ちでデイリーポータルZの投稿コーナーに送ってみたところ、京急800形の記事が掲載されることとなった。

これには本当に嬉しく思ったし、また驚きもした。小説ではないにせよ、自分の書いた「文章」が何らかの形で評価され、多くの人の目に触れたという経験は、これまでどれほど望んでも叶わなかった願いだったから。

一方で、「ライター」という仕事の大変さ、キツさ、しんどさ、凄さ……、の片鱗も垣間見たような気持ちである。これを毎回毎回やったんだ斎藤さんたちは……、すげえ……、おれにはちょっと真似できんぞ、と(そんな次第でここんとこしばらくblogを書かなくなってしまっていた)



いろんなことがあった2017年が過ぎ、2018年を迎え、もう二月も半ばを迎えている。

去年は色々と新しい出来事があって気が張っていたのか、一度も風邪をひかずに済んだんだけど、ぼんやり過ごしていた先週、ガタガタっと体調を崩していまも風邪が治らない。年末、またひとつ歳をとって、すっかり中年、抵抗力もだだ下がりなのだ。

このblogもベッドの上で唸りながら書いている。

みなさまにおかれましては、どうぞご自愛ください。