東京レトロポリタンク

BL小説家(志望)の男の興味の矛先。

例えばジョジョがそうなんだけど、

なんだかわからないけど一定数からガッツリ支持されている作品というのがある。


ものを書いてきたせいか、あるいは変態性欲が同類を招き寄せるのか、周囲には漫画家が多い(向こうから友達と思われているかどうかは置いといて)

その漫画家の友人たちがこぞって褒める作品というのがある。

読むべきだ、面白いぞ、勉強になるぞと言われて少し読んでみるのだけど、ほとんど頭に入って来ないまま終わってしまって、そんな作品に金かけてられないので、すぐ読むのをやめてしまう。

なんでかわからないけど。


で、こういうことを考える。

みんなが「いい」と言う作品を「いい」と思えないということは、おれは「いい」ものを書く力がないということじゃないのか。

実際、「小説家になろう」なんかにオリジナルのBL小説を上げてて思うんだけど、

「えっ何でこの小説がこんなたくさん読まれてるの? 評価が高いの?」

「こっちの方が面白いと思うのに、ぜんぜん読まれていないぞ」

みたいなことが頻繁に起きる。


小説は商品であるから、たくさんの人に読まれない小説なんて書いていてもあまり意味はない、少なくとも商業作家としては失格だろう。

でも新商品に求められるのは一定の品質と、他の商品との類似性なのだ。

それがおれの小説にはないんだろう。


じゃー周りと同じようなものを「いい」と思える目を養うためにはどうしたらいいのかと考えを巡らせるのだけど、……どうしたらいいのかね?

わからない。


余談。

小説を書く書かないということを考えなければ、「他の人がいいと思うものでないもの」を「いい」と思える感覚はそう悪くないと思うのだ。ある種の中二病なのだけど、たまに、ごくたまに、「こんないいもの見つけた!」っていう幸せに浸って、誇らしくなる。